長下肢装具・短下肢装具 介護・福祉の役立ち情報

 

本人概要

脳性まひ 障害1級

5歳 身長100センチ 体重15キロ

 

装具を作るきっかけ

継続的に理学療法・作業療法(PT・OT)を受けています。

PTで、足の裏で体重を感じるリハビリ(寝たきりの為)をする際、本人が足を反らせてしまう為、長下肢装具を着け、リハビリを行っていました。

その後も継続していたところ、PTの先生から「本人も楽しんでいる様子なので、体にあった長下肢装具を作ってみては」と提案を受け、作る事にしました。

 

長下肢装具をつけることで期待できる事

  • 首・腰が据わっておらず、寝たきり状態の為、装具をつけることで体幹を認識させる。
  • 足の裏に体重を感じることができる。それによって骨や筋肉の成長を促す。
  • 立つことで、寝ている時とは違う景色が見える。そして本人がそれを楽しんでいる様子なので、遊びの一環として楽しみながらリハビリをすることができる。

 

装具の診察を受ける

装具が必要かどうか、医療的見地から判断する為、専門の先生の診察を受けなければなりませんでした。

通っているリハビリセンターでは装具診と呼ばれており、月2回しか行われていない為、予約が取れたのが6ヶ月後の9月でした。

診察当日は、専門医が本人の関節の動き方や筋肉の付き方、緊張の出る箇所や度合いなどを確認。「作った方が良い」との判断で、用意していた意見書に記入してもらいました。

 

診察後、そのまま装具業者さんに装具を作る為の型を取ってもらいました。

今回作成するのは、胸から足までの長下肢装具と、膝から足までの短下肢装具の2種類です。

型を取る際、オムツ一丁になり、胸から足までサランラップ?でグルグル巻かれ、その上から、おそらく石膏のような成分が含まれているんでしょうか、時間が経つと固まる包帯でグルグルと。本人はかなりの嫌がりようでした。

固まった包帯を縦に切れば、見事に本人の型が出来上がりです。

「装具本体、ベルトの色を次回までに決めといて下さい。」と言われました。

 

仮合わせ

装具診から3週間後、本人のサイズに合わせた装具が完成。PTの先生にも立ち会って頂き、体に沿っているか、金具が当たっていないか等のチェックと微調整をし、悩みに悩んだ色もこの時に伝えました。

 

完成

それから約1ヶ月後、装具が完成。

PTの先生に自宅での装具の付け方を教えて頂きました。

重要なポイントは足の指をちゃんと伸ばして足首を固定する事でした。本人は足の指の緊張が強く、常に指が内側に丸まっている為、その指を伸ばし、伸ばした状態で足首を固定しないと、装具の踵部分にピッタリ合わないからなのです。

 

長下肢装具を着けると、リハビリセンターの装具よりもフィットするようでご機嫌でした。常時、寝ている状態ですので腕の可動範囲は限られていましたが、装具を着け、立位になれば、自由に動かせます。この時も喜びを表すかのように、腕を前後にぶんぶん振り、物を掴んでは離すということを繰り返しました。本人にも気に入ってもらって良かったです。

 装具

注意点として、装具と体が馴染んでいない為、当面は装具を外した後、体のあたる部分をチェックするように言われました。あまり強く当たると痣になったり、体に負担がかかったりするので、再調整が必要なのだそうです。この日も、装具を外した後に確認するとかかとが赤くなっていましたが、問題のないレベルとの事。

 

長下肢装具・短下肢装具ともに自宅へ持ち帰りました。これを機に、身体能力がさらに向上することを願います。

 

費用

費用に関しては、障害者手帳を持っている為、自己負担額は総額の1割です。長下肢装具が約35万円、短下肢装具が約15万円でしたが、月額負担上限額が37,200円の為、その金額を支払う事で購入することができました。

余談ですが、長下肢装具と短下肢装具を別々の月に購入した場合は、35,000円と15,000円で合計5万円の自己負担になってしまいます。前もってわかっているのなら、同じタイミングで購入した方が負担が少なく済みます。

装具以外にも、車いすや座位保持椅子と一緒に購入した場合でも月額負担上限額が適用されますので、そろそろサイズが合わなくなってきたな、買い替え時だな、というときは良く計画を立てた方が良いかと思います。

また本人が18歳以上になり、住民税非課税者になると0割負担、つまり全額を公費で負担してくれるようになります。障害者にとっては大変ありがたい制度です。

 

参考写真

 装具

装具

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装具

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